秋は眠い?眠れない?

カウンセラーの内藤です。
お彼岸が過ぎ、大分日が短くなってきました。
この季節、「妙に眠いわ~」と言う方もいれば、「何だか眠れなくて…」と訴えられる方もいらっしゃいます。

寝付けない、睡眠が浅くて目が覚める、仕事や勉強中の眠気に悩まされる、朝起きるのが大変…。
そんな日が続くと集中力や記憶力が落ちたり、うっかりミスをしたり、だるい、気持ちが重くなる、何となく焦る…などというちょっと困った状況になり悩まされる方もおられます。

そんな秋の眠りの不調には幾つかの原因があるようです。

まず、季節の変化の影響―
夏バテの残る身体に、急に寒い日があったり、一日の寒暖差が大きかったりで、体温調節を担当する自律神経に負担がかかると、そのバランスが崩れがちになります。
日が短くなり日照時間が減るので、日光を浴びることで分泌されるセロトニンの分泌量に影響が出ているかもしれません。セロトニンはこころの安定に大事な役割を果たすとともに、夜の眠りを担当するメラトニンのもとにもなるので、眠りの問題にも関わってきます。

仕事や生活環境の変化のストレスの中でがんばってらっしゃる方もおられるでしょう。転職や異動、コロナ禍で仕事の変化に晒されご苦労されている方も少なくないでしょう。また、学生さんであれば受験や就職の準備など、気掛かりも多い時期でしょうか。こうした緊張やストレスが眠りに影響を与えることに少なくありません。

ヒトのもともとの体内時計の問題もー
ヒトの体内時計は地球の一日(24時間)よりも長めに設定されているため、何もしないと後ろずれていってしまうようです。でも、これについては長い歴史の中でうまく調整しながら暮らす方法を人類は学んできていますので、付き合い方の工夫や修正は可能でしょう。

何だか眠りがうまくいかないなぁ…と思われる時にはー

〇身体をあたためる…寒暖差のある夜等はあたたかいものを着て、あたたかな食べ物を食べる。寒くなると野菜やタンパク質たっぷりの鍋物も美味しくなりますね。また、寝る前にカフェインの入っていないハーブティやさ湯、ホットミルクなども神経を和らげてくれます。寝る2時間位前にゆっくりお風呂に浸かり身体の深部体温をあげた後、寛ぐと、寝る頃に深部体温が下がって眠り易くなります。

〇適度な運動をする…一駅歩いてみたり、階段を使ったり、ストレッチなど、普段の生活に無理なくプラスできる運動を取り入れましょう。

〇深呼吸をしたり、体と神経をほぐす…ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、マッサージやアロマ、呼吸法など、自分のリラックスへのスイッチ見つけて、使いましょう。

〇朝の過ごし方を工夫する…朝はできるだけおひさまの光を浴びて、決まった時間に食事をとることで体内時計をリセットしましょう。日光が難しい時は明るい電灯でも。

〇寝る前スマホをやめる…スマホやPC、タブレット等の画面を見ると体が朝だと勘違いして起きてしまいます。リラックスする音楽を聞いたり、仕事や勉強と関係ない交感神経を刺激しない本を読むのは〇。

〇どうしても眠れない時は、「今日はもう眠れてなくてもいいや」と、気持ちを切り替えてすごしてみる。

色々試しても、不眠が慢性的に続いたり、不眠や過眠、眠気の問題が改善せず不調が続く時は、お医者さんを受診したり、専門家に相談しましょう。私たちもご相談を承っています。