自己紹介考

カウンセラーの竹田です。

春といえば、異動の季節ですね。
別れや出会いの季節です。
初めて会った人には、「竹田といいます。よろしくお願いいたします」などと、
自己紹介をするわけですが、苦手だという方も多いかもしれません。

以前、1日だけの社外研修を受講したときに、講師から「趣味の話をいれて、自己紹介してください。『仕事が趣味』はだめですよ」と言われ、当時無趣味に悩んでいた(「趣味の見つけ方」という類いの本を何冊も読んでいたほど、なんとかしたいと思っていました)私は本当に困った記憶があります。

寄席に行くと、次から次へとたくさんの芸人さんがでてきますが、「名前と顔を覚えて帰ってください」という自己紹介をよくききます。若手にとっては、自分のお客さんをつかむ大事な機会でもあります。
「春風亭一朝だけに、イッチョウけんめい勤めさせていただきます」と大ベテランの師匠だともうみんな知ってるキャッチフレーズのようになっていて、それだけで雰囲気を作ります。

集まりなどで、そんなに目立ちたくないし、とさらっと姓だけを言えばいいや、という時も多いこととは思いますが、ここぞという場では「名前と顔を覚えてもらう」自己紹介ができるといいですね。噺家さんのように駄洒落というわけにはいかないでしょうけれど、印象に残るような、自分らしさが伝わるような、そんな気の利いた一言が言えるといいな、と思っています。

無趣味の悩みは解決しましたが、自己紹介は、意識してからかれこれ数十年にもなるのに、まだまだ試行錯誤中です。

 

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