こちらあみ子

こんにちは。カウンセラーの北野です。

録画してあった『こちらあみ子』という映画を観ました。
2022年の公開とのことですが、全然この映画のことは知りませんでした。
映画の説明としては
「主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女のあまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を鮮やかに描き出す『こちらあみ子』。」
とのこと。

不思議ちゃんを描いたファンタジーっぽい映画かな?
あんまり好きなジャンルじゃないのであまり期待をせずに観たのですが・・・

いやはや、すごい映画でした。

主人公のあみ子は、「風変りな子」という表現がしっくり来ない、いわば「変わった子」「おかしい子」。
教室で歌を歌ったり、裸足で登校したり、大好きな「のり君」しか見ていなかったり・・・
そして相手の気持ちがわからず、無神経な(と思える)言動によって、周りを追い詰めていく物語でもありました。

発達障害やネグレクトといった問題もありますが、そこはそういうラベリングをすることなく、あくまで「人を描く」ということに徹した映画なのかな。

両親役の井浦新さん、尾野真千子さん以外は、ほぼ演技未経験の子供たち。
主演の大澤一菜(かな)さんは、330名のオーディションで抜擢されただけあって「あみ子」そのもの。

感情がわからないあみ子の表情の中にも、ほんの少し感情の欠片が見えるような見えないような・・
そんなあみ子の感情を知りたくて、あみ子から目が離せませんでした。

そして、2日経った今でも、あみ子のことばかり考えてしまっている自分がいます。
そして、早速、原作者である今村夏子さんの本を図書館で借りてきました。
(ちなみに、こちらあみ子を含めてあと2冊も予約しました。GWのお楽しみです。)
観る人によってはあみ子目線だったり、子育ての苦労を思う親目線だったり、色々なことを感じる映画だと思います。

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