死生観 ~すずめの戸締り~

寿老人

すっかりブログがご無沙汰になってしまいました。
毎年、今年はマメに書こうと誓うのにできない私。あ、カウンセラーの北野です。

新年の挨拶を書こう書こうと思っているうちに、もう1月も下旬。
なんと時が経つのが早いことか・・。こうやってどんどん歳を取っていくんですね。。。
さて、写真はルームを開設してから毎年行っている、天祖神社/元神明宮で引いたおみくじに入っていたお守り。
七福神の一人、「寿老人」なんだそうです。

布袋様や大黒様は知っているけど、寿老人なんて初めて聞きましたが、長寿の神様だそう。
今までは、「宝船」や「打出の小槌」など経済的に豊かになれる感じのアイテムが入っていたので、少し驚いたのですが、すぐになるほどと思いました。
というのも、一昨年くらいから自分を含め家族に健康に関する危惧が結構あり、やはり何よりも健康を願っていたからです。
長生きが良いとは思わないけれど、それでも健康を願わずにはいられない私にピッタリの神様でした。

話は変わりますが、年が明けてクライエントさんに年末年始の様子を尋ねると、
「すずめの戸締りという映画を観ました!」
という方がとても多いのです。
元々興味があったこともあり、ようやく取れたお休みの日に観に行きました。

 

「日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語」(公式HPより)

相変わらず、テンポもよく音楽ともマッチしていて、あっという間の2時間でした。

話題になっているように、東日本大震災を思わせる描写が多いのですが、一つ一つの災いは、短い時間で浅く取り上げているので、それほど感情に浸る間もなく話が進行していく印象でした。
そういう意味では少し物足りない気もしましたが、エンターテイメントとしてのギリギリのラインを保ったのかなと思っています。

この映画を観たクライエントさん達は、トラウマについて考えたり、死生観について考えたりしたようです。
何気ない日常が、一瞬のうちに消えてなくなる。
会いたい人に会えなくなる。
なら、病気のように刻限が決まっている方が心の準備ができて良いのか・・。

自分の現状や過去と照らし、色々なことを考えさせられる映画であることは確かでした。
公開して2ヶ月。だいぶ映画館も空いていますので、まだ観ていないかたはどうぞ。