発達障害

発達障害とは幼児期のうちから明らかになってくる脳機能の特性です。
言語・コミュニケーション・運動機能などの発達の状態が、同じ年齢の他の子どもたちと違うため、社会的な生活に長期にわたって支障が出ることを障害と呼んでいます。

原因ははっきりしていませんが、複数の遺伝子と環境要因の相互作用が関係していると言われています。

成人するまで生活に支障がなくて気づかないこともありますが、発達障害は生まれつきのものであり、成人してから発症するものではありません。
子どもの頃は親や教師のサポートもあり、日常生活を何とか過ごせていても、サポートが無くなったり、求められることが多くなって初めて発達障害を疑う人も少なくありません。

例えば、大学生くらいになると課題の提出の際に期限が守れなかったり、友人関係を作ることに難しさを感じて、友達との違いを感じる方もいるでしょう。
また、社会人になって仕事のミスを頻発する、納期を守れない、あるいは上司・顧客などとの人間関係が上手に築けないことなどで気づくこともあります。

発達に関連する障害には、主に自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(LD)などがあります。(DSM-5による)