憧れのコレクター

カウンセラーの竹田です。

新聞の「文化」欄で、毎回目が釘付けになってしまうのが、
何かを集めている人のハナシ、です。
この前は、「ファンシー絵みやげ」を収集、ご本人の言葉では「保護・研究」されているおハナシでした。
そもそも「ファンシー絵みやげ」が何かがわからないまま読み進めると、
バブル時期の観光地土産として売られていた「2頭身で、ローマ字の台詞が書かれた、キーホルダーやのれん等」とのこと。
それを10年以上、47都道府県で5000店の土産店をまわり2万点以上を収集したというマニアックな世界…。
こういうハナシを読むのがとっても好きなんです。
シンデレラの絵本のコレクターや、ペットボトルのキャップのコレクター、受験参考書のコレクター、ゴルフのマーカーのコレクター…等々、そんなものをそんなに集めている人がいるのか、といつも驚いてしまいます。
そして、「私もなにか集めてみたい」と憧れてもいます。

コレクター

身近な知人でも、何かコレクションを部屋に飾っているのを見たりすると
急に「かっこいいなあ」と羨ましくなります。
と言って、集めているそのものに興味があるわけではなくて、
むしろ魅力がよくわからないものを集めていることに、感心してしまうようです。

そんなに素敵に思えるなら、自分もさっさと何か集めて、
コレクターの仲間入りをすれば良いのに、と思うのですが、
そうなると「何を集めれば良いだろう…」と途方に暮れてしまいます。

何を集めるかも決められないようでは、情熱をもって全国をまわったり、手に入れるために交渉したり、膨大な品物を記録したり、保管したり、飾ったり…なんてムリだろうなあ、と思うわけです。

コレクターは、なりたいという動機ではなれないもののようです。
何か集めている人のハナシを読んだり聞くのが好き、から、実際のコレクターになるには、
集めたいものとの出会いから、でしょうね。