ねこやしきの真実
2020/12/26
こんにちは。カウンセラーの鶴田です。
僕の住む団地では、住民の高齢化が進み、年配のご夫婦二人の一軒
そして、ご夫婦のどちらかが亡くなったり、施設に入るのをきっか
住人のいなくなった家は、早々に解体されます。

二週間も経たずに更地になりますが、家の建っていない土地は、なぜだか以前より広く見えます。
実際、昔の一軒家は庭を広くとっていたからでしょう、更地になってすぐに、
庭なしの家が二軒建つのです。
そしてそこには、だいたい幼い子供を連れたご夫婦が入居します。
そういうわけで、住民の若返りと、人口増加が一気に起きるのですが、
数10年かけて失われていったお店は戻りません。さびしいかぎりです。
さて、僕が“ねこやしき”である、と妄想していたOさん宅ですが、
この度、解体するので、土地の境界線を確認するのに立ち会うように依頼がありました。
(前回のブログをご覧になっていない方は、ぜひこちらをご覧ください。「ねこやしきのなぞ」)
立ち合い当日には、Oさんに猫たちがどうなるのか訊けるだろうか、と、
どきどきしながら向かいました。
だがしかし!
現れたO婦人は、あの“ねこばーさん”ではなかったのです。
最初は見間違えたのかとも思いましたが、どうも、O婦人=“ねこばーさん”というのは、
僕の勘違いだったようです。
そう、つまりOさん邸は、“ねこやしき”ではない、ということなのです。
“ねこやしき”に灯りのつかない夜に、猫たちの安否を気遣った僕の妄想は、
ホントにただの妄想だったのです。
ショックのあまり、土地の境界線確認もうわのそらでした。
(といっても何をするわけでもないのですが)
ということで、真“ねこやしき”は、Hさん宅である、と妄想しています。
(なお、裏は取っていない模様)
そういうわけで、新“ねこやしき”は、うちの台所から見るには遠くなりましたが、
間にある家が更地になったので、猫の動静が把握しやすくなりました。
“ねこばーさん”(と猫たち)がいつまでも元気でいてくれたらいいな、と思いながらも、
行く末の不安は、未だつきまとっています。
Oさん邸の解体工事は滞りなく進み、今は更地になっています。
早晩、今風の家が二軒建ち、新しい住人たちも登場することでしょう。
その新築の家に、猫の居場所があることを祈るばかりの今日この頃なのです。
んでわ。