みんなでいきのびる

皆さん、無事に新年をお迎えでしょうか。
カウンセラーの内藤です。

今年は丑(うし)年。
草を食む牛のように、消化吸収の難しいモノは反芻しながら、心身の滋養にしていきたいなと思う年始めです。

十二支には色々な動物たちがいますが、その方面の研究者の方のお話をうかがう機会がありました(オンラインで…)。
驚いたことに、既に地球上の動物の約9割が、人間と人間の作りだした動物(家畜やペット等)で占められているとのこと。
衝撃でした。
野生動物は、もう1割しかいない、なんて!

十二支のトラや、サルの仲間のゴリラやオランウータン、チンパンジーは絶滅危惧種として知られます。
一方、今年の干支であるウシやネズミ、ウサギ、ウマ、ヒツジ、イヌ等は、家畜やペットとして限られた種が人類とともに多く存在する一方、野生種の中には絶滅の危機に瀕するものや既に絶滅してしまったものがいます。

野生では絶滅したと言われるシロオリックス(牛類)

野生では絶滅したと言われるシロオリックス

国連で2015年に採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の中で、動物等の生物多様性を含む地球環境問題にも触れています。
SDGsは皆さん、お勤め先や、地域社会やニュースで目にされ、ご存じの方も多いかと思います。地球環境と資源、働き方や生活の在り方、健康や福祉と疾病予防等、その内容は多岐に渡っています。

私自身は、恥ずかしながら最近、初めて、その広い全体像を読みました。

国連の資料には「持続可能な開発は、人々と地球にとって包摂的、持続可能かつ強靭な未来に向けた取り組みを必要としています。持続可能な開発を達成するためには、経済成長、社会的包摂、環境保護という3つの主要素を調和させることが欠かせません。これらの要素はすべて、相互に関連しているだけでなく、安寧に不可欠だからです」とあります。

例えば、新薬の研究開発に、普段目にしない野生の生物の研究が関わっているように、一見、離れたところにあるように見える命や物事がつながっているという話も聞きます。
自分だけ・自分たちだけが生き延びるということを目指しても、どうやら難しい時代にいることをコロナ禍の中で痛感するこの頃です。

*SDGs資料:国連広報センター https://www.unic.or.jp/files/UNDPI_SDG_0707.pptx
:同:簡易パンフ:https://www.unic.or.jp/files/sdgs_201901.pdf