とっておきの一本

こんにちは。カウンセラーの鶴田です。

ここ数ヶ月、身辺整理に弾みがついたので、ずっと家のあちこちを片付けているのですが、そこらじゅうから、何十年も忘れていた、酒の箱やら空壜が出てきました。

普段絶対手の出ない高級ウィスキーだったり、ちょっと珍しいデザインのボトルだったり、記念すべき年の酒だったり、と、理由は様々ですが、すべてカラです。

妙に懐かしくなって、積年の埃を拭き取りながら、思い出したのですが、このうちのいくつかは、もともと「何かあった時に飲もう」と思って買っておいた“とっておきの一本”でした。

小説やマンガの登場人物が、何かあった時に、隠しておいたとっておきの酒を持ってくる、というのにアコガレていたのです。

まあ、この家に住んで30年弱、何かにつけて飲むものですから、“とっておきだった何本か”になってしまいましたが、いつしかそんな想いも忘れてしまっていました。

そんなことを思い出したので「ああ、そんな一本、あってもいいな、でも、スペシャルな一本なんて、何を買ったらいいのか、というか、買ったらそりゃ飲むでしょう」なんてことを考えながら、仏壇の下を片付けていたら、またもや酒の箱が発掘されました。

しかしなんと、その箱の中の酒はちゃんと中身がありました。しかも未開封。

どうやらこの家に越して来る前に、量販店で箱買いしたものの最後の一本を、飲まずにおいて、そのまま忘れてしまっていたようです。
30年までは経っていませんが、オールドボトルってやつです。

そういうわけで、期せずして、“とっておきの一本”が手に入ってしまいましたが、貴重過ぎて、飲むタイミングがわからないのが、今の悩みです。

んでわ。