深田恭子さんもなった適応障害という病気

カウンセラーの北野です。
クリスマスにもらったポインセチアとウィルマの寄せ植えをカウンセリングルームの窓際に置いていたら、どんどん大きくなってきたので、別々に育てています。
どこまで大きくなるのか、成長が楽しみでなりません。

さて、数日前、深キョン(深田恭子さん)が適応障害で仕事を休むというニュースが、ネットを騒がせました。
適応障害は、ご成婚後まもなく雅子様になされた診断名で、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ひと昔前は、メンタルヘルス不全というと、「うつ」を想像していたと思いますが、今は、企業で休職してしまう方や、学校に行けなくなってしまう方の多くに「適応障害」という診断名がつけられるほど心療内科やメンタルクリニックでも、もうおなじみと言って良いくらいの病気です。

では、適応障害とはどんな病気なのでしょうか。

アメリカ心理学会が出しているDSM-5による診断基準を、少し簡略化してわかりやすく記します。

①明確なストレス因があり、その始まりから3ヵ月以内に症状が出ている

②そのストレス因に不釣り合いな程度の苦痛があるか、または社会的、職業的なお重要な場で機能できなくなる(働けない。不登校など)

③そのストレス因がなくなれば、6ヶ月以上症状が継続することがない

④他の精神疾患の基準を満たさない

以上4つの基準を満たしている場合に適応障害と診断されることになります。

わかりやすい例で言えば、

上司に叱責された(①)後、会社に行こうとすると調子が悪くなり、行くことができなくなってしまった(②)。
会社を休んで家にいる限りでは、バラエティー番組を観て笑うこともできる。
3ヶ月後、会社が事情を聞いて、別の部署に異動させてくれたので、元気に会社に行くことができるようになった(③)。

人事系の方からしたら、あるあるではないでしょうか。

厄介なのは、②の前段部分です。
多くの人は上司に怒られたくらいで、会社に行けなくなるなんてことは無いので、ストレス因からしたら不釣り合いな状況です。
周りからしたら、「そんなことくらいで」「甘えてるんじゃないか」と思われがちなところですね。
だからこそ病気の範疇になるのですね。
この病気への対処とすれば、ストレス因が無くなるような環境を整えれば良いため、症状にもよるでしょうが、薬物治療を行わない医師も多いようですが、
不眠など身体症状が出ている場合は、それなりの薬を処方されることもあります。
但し、場合によっては、2週間以上会社を休んでも(ストレス因が無くなっても)一向に良くならない人もいます。
こうなると、別の病気の疑いがありますので、診断名も途中から「うつ病」など他の病名に変わることもあります。

※日本では心理士は診断はできないため、あくまでクリニックや企業で見てきたことをお伝えしています。

さて、深キョンの話に戻すと・・
あれだけ可愛いのに、大酒飲みらしいですね。(バラエティー番組で話していました)
私もお酒が大好きなので、勝手に親近感を持っていました。
少し前にやっていた「ルパンの娘」も本当に大好きなドラマだったので、早く良くなって、また面白いドラマで元気な姿を観られることを願っています。