『血液型性格診断というやつ』

こんにちは。カウンセラーの鶴田です。

ワタクシ、ひとに血液型で性格を決めつけられるのが、昔から嫌いでして。
あ、昔、といっても、学生時代とかに合コンに出て血液型ネタで盛り上がる、
くらいのことはしていた気がするので、ここ30年くらいでしょうか。

その理由を「科学的でないから」と説明していたのですが、どうやらそうじゃないぞ、と、
今さっき気づきました。

心理学で人の性格を捉えるための考え方には、大きく分けて類型論と特性論の2つがあります。

類型論というは、人の性格は典型的ないくつかのタイプに分類される、という考え方で、
クレッチマーの体格タイプ論なんかが有名ですね。
人間はその体形(でぶ、やせ、きんにく)により三種類の気質に分類されるんだそうです。ざっくり。
やせたりふとったり筋トレで性格ころころ変わりますかそうですか、というはなしです。

特性論の方は、人の性格はいくつかの要素からできていて、その要素それぞれの強さによって
個人の性格が形成されている、という考え方です。
現在の性格検査は概ねこの考え方をもとに出来ています。

血液型診断(?)は、もちろん類型論になるわけで、ざっくり四種類のうち1つに自動的に決定します。
A型は真面目で理屈っぽく、B型はあかるくかるく、O型は温厚で鷹揚、AB型は変人。(個人の感想です)

昔から理系(?)の友人が多かったせいか、血液型診断は“科学的ではない”と一蹴されていたので、
それが当たり前で、自分が嫌いな理由もそのためだと思っていました。さっきまで。

しかしよくよく考えると、そういった“診断”のようなものには、もともとけっこう興味があって、
その切り口から会話をするのも嫌いじゃなかったのです。

ただ、類型論ってけっこう乱暴な分類だと思うのです。
クレッチマーのざっくり三分類はもちろん、血液型で自動的に四分類ってのも大概です。
生まれた時からAB型は変人なんでしょうかねえ。
まったく納得できません。

要するに、納得できない理由で“お前はこういうやつだ”と決めつけられるのが嫌だったのですね。
信じている人がいるのは別にいいのですが、それを自分に適用されるのはけっこう抵抗があるのです。

え?理屈っぽい?まあ、ワタクシA型ですからねえ。

冒頭でも書きましたが、ワタクシ、若いころは血液型性格分類に異議を唱えることもなく、
むしろ占いの類はけっこう好きなほうでした。
小学六年生のクリスマスプレゼントにタロットカードをもらってましたっけ、そういえば。

で、もともと星座占いとかはけっこう好きだったのに、生まれた干支でどうのこうの、というのはダメでした。
だってクラスのほとんど全員が同じ運勢だなんておかしいじゃないですか?という理屈です。
同じ12分類なのにね。

結局、これは、たのむからもっとうまくだましてくれ、という話にも通じるのですが、
それについては、次回『“だまされたい欲”について』で、おつきあいいただければと思います。

んでわ。