映画「PERFECT DAYS」とトイレ巡り

オシャレな公共トイレがあると聞き、調べたら
有名建築家が手掛けたトイレが、渋谷区に17ヵ所もあるというではありませんか。

そして、気になっていたヴィム・ヴェンダース監督の映画「PERFECT DAYS」にそのトイレが沢山出ているらしい。。

映画は、昨年公開され、アカデミー賞を受賞したこともあって、ずいぶん話題になっていました。
今頃?って感じでしたが、ようやく日程が合って、先月ようやく観に行きました。

禅僧のように、つつましやかに毎日のルーティンに沿って暮らす、役所広司さん演じる平山の日常を描いたもの。
仕事用の携帯しか持たず、朝は空を見上げ、お昼は神社のベンチに座って、木漏れ日を見つめる・・・。
ひと昔前なら、普通に皆がしていた生活かもしれませんね。
そんな生活に憧れる人々がこの映画を支持したようです。

私自身は、職業柄でしょうか。
どちらかと言えば、無口な平山のちょっとした表情から
どういう感情なのかな。
この人はどういう過去を経て今こうしているんだろう。
と、そちらに興味が湧きました。
毎日の同じ生活を描きながら、少しずつ少しずつ平山がどんな人かが垣間見えてくる感じが、クライエントさんがカウンセリングを重ねるうちに色んな顔を見せてくれるのに似ていて、引き込まれたのだと思います。

 

さて、トイレと何の関係があるのかと言えば、この主人公の平山が、オシャレな公共トイレの清掃員なのです。
一日に何ヶ所か、トイレを一生懸命ピカピカに磨いているシーンが何度も映ります。
そのトイレがすべて一風変わっていて、そして全部渋谷区にあるというので、見に行ってきました。

お散歩がてら、少しずつ見ても良かったのですが、どうせなら沢山見よう!と思い立ち、笹塚駅でレンタル電動自転車を借りました。
それぞれは5~10分ほどしか離れていないので、17ヵ所のうち、9ヵ所を巡ることができました。(写真はほんの一部)
残りは、あとのお楽しみに取っておきました。

無料でこんな素敵なアートを展示してくれる渋谷区は太っ腹です。
もちろん、このプロジェクトには、色んな人達や財団が関わっていたみたいで、できるまでのドキュメンタリーも是非見てみたいところです。(あればですが)

興味を持たれた方は、THE TOKYO TOILET をどうぞ。

港区麻布十番駅近く
カウンセリングルーム気分向上委員会