「夢」が教えてくれたこと

こんにちは。カウンセラーの内藤です。

「夢」と言っても、今回のお話は、「睡眠時に見る夢」の話です。
将来の希望や志とはほぼ?全く?関係ありません。

(*二つは別物なのに、日本語では同じ「夢」。英語でも、同じ言葉(dream)が使われているように思われますが、実は使い分けがあるのでしょうか。英語に詳しい方、教えてくださいませ。
また、英語以外の言語に詳しい方、その言語では「将来の希望という意味でいう夢」と「睡眠中に見る夢」は同じでしょうか?別でしょうか?
教えていただけるとありがたいです!…最初から脱線しまして、スミマセン!)

将来の希望という意味で使われる「夢」とは異なり、どんな強い意志や力をもってしても、どんな低い志でも、思い通りにならないのが睡眠中の「夢」ではないでしょうか。
人間は、そんな「夢」を、時には自身や仲間の命運を賭けて読み取ったり、操ろうと試み、夢占いに励み、悪夢を食べる想像上の動物「獏」や、ドリームキャッチャーなど様々なものを作ってきたのでしょう。

現代では、科学的な発見や解明も日々進んでいるようですが、未だ謎も多いように思われます。

「夢」をカウンセリングで扱うこともあります。
むやみな解釈をせず、クライアントさんの見た夢の話に耳を傾け、クライアントさんと共同でその夢を味わっていく時、クライアントさんの夢自身に自己治癒力があるように感じられることがあります。
「夢はもう一人のあなたからの重要なメッセージ」と捉える専門家*1もいらっしゃいます。

私自身も少し前、考えさせられる夢を見ました。
化け物が出てくるとかではなく、内容はいたって普通なのですが、一日挟んで二晩分が前編・後編になっているようでした。
記憶にある限り、そんな構成の夢を見たことはありません。
気になって忘れないよう、メモしました。

誰も住まなくなった家を片付け、家仕舞いをする夢でした(自分の家ではない、見知らぬ家ですが、夢の中では血縁者、先祖が住んでいたらしい設定)。

一日目の夢では、片付けられそうもないごみ屋敷の中で途方にくれながら片付け始めます。

二日目の夢も同じ場所で、先の見えない状態が延々続くものの、 黙々と片付けを続ける中で、やがて気付くと家は綺麗に空になり、終電に間に合う時間で作業は終わります。外から家を眺めて寂しさと清々しさを感じながら後にする…というところで目が覚めました。

二日とも、同じ家で、契約書のようなものを手元に持ち、度々チェックしているのが印象的でした。

実生活では色々な変化のあった一年で、対応に努めているものの、中々出口が見えず、少し疲れを感じていたところでした。
そんなタイミングで見た夢に、感じるところがありました。
今、先が見えないように感じられても、遠くない先には変化や転換があり、物事には必ず終わりがあることを気付かされたような気がします。

家仕舞いの夢の後、「生活や荷物の棚卸をはじめよう。始めるのに早過ぎるということはない。いつか使うかも着るかも?と思っていたものは、手放そう。自分が居なくなった後で、誰かが片付けに苦労しないよう、持ち物はできるだけコンパクトにしておこう」とも思いました。

ただし、本だけは執行猶予…。遺言に「欲しい方に差し上げるか、好きに処分してください」と書いておくことになるかなと思います。

*江夏亮『自分でできる夢分析』(2009年 PHP)

 

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