漸進的筋弛緩法

ストレス状態にある時や不安や恐怖にとらわれている時は、知らず知らずのうちに、からだに力が入り、筋肉が固くなってしまいます。
カウンセリングでお話を聞いていても、手をぐっと握りしめている方や、肩に力が入っている方がとても多いのです。

そのような状態にある時に筋肉の緊張を順に緩めてリラックスすることで心身の病気を改善したり予防したりする方法が漸進的筋弛緩法です。
からだの一部分、例えば右腕から緩めていき、順にからだ全体の筋肉を緩めることで内蔵機能が整ってきたり、中枢神経系の興奮がおさまったりします。

具体的なやり方ですが、例えば肩の場合でしたら以下のように進めます。

まず肩を耳の近くまで上げてぎゅっと力を入れてください。10秒程度続けたのちに一気に脱力し肩を落とし、20秒ほど緩めます。
力を抜いた時にじわっと筋肉が緩んでいく感じをつかむことが大切です。
このようにリラックスの感覚をつかむことにより、逆に自分の緊張状態に気づきやすくなるので、どんな時に緊張しがちなのかがつかめます。

ストレスのある方は、肩凝りの方も多いのですが、このやり方でずいぶんと楽になりますので、ぜひお試しください。